お知らせ

2015.6

西方寺だより 第30号を発行いたしました。 西方寺だより 第30号(PDF)

2015.6.19

ホームページを開設いたしました。

西方寺縁起（さいほうじえんぎ）

当山（とうざん）は清和源氏（せいわげんじ）の遠祖（えんそ）左中将（さちゅうじょう）新田大炊介義重（にったおおいのすけよししげ）公（こう）（大光院殿方山西公大居士（だいこういんでんぽうさんせいこうだいこじ））を祀（まつ）って 公（こう）の四男（よんなん）義季（よしすえ）（徳川（とくがわ）の祖（そ））の舎弟（しゃてい）五男（ごなん）経義（つねよし）（出家（しゅっけ）して祖底襌師（そていぜんし））が治承（じしょう）3年（ねん）（1179）に これより東南（とうなん）二キロ長老尾（ちょうろうじり）（当山（とうざん）旧跡（きゅうせき））に庵（いおり）を結（むす）んで創（はじ）まる。
嘉禄（かろく）二（に）年（ねん）（1226）には本尊（ほんぞん）十一面観世音菩薩（じゅういちめんかんぜおんぼさつ）と公（こう）の霊牌（れいはい）と霊剣（れいけん）「小安丸（こやすまる）」をまつって入佛供養（にゅうぶつくよう）を修（しゅ）す。
それより「山（やま）の寺（てら）」「寺家（じけ）」と四遷（しせん）して享保（きょうほう）14年（ねん）（1729）に現在地（げんざいち）に移（うつ）る。
明治（めいじ）の初（はじ）めには勝海舟（かつかいしゅう） 大隈重信（おおくましげのぶ）　品川弥二郎（しながわやじろう）他多数（ほかたすう）の重要人物（じゅうようじんぶつ）が来訪（らいほう）している。
又（また）、昭和（しょうわ）19年（ねん）より21年（ねん）に至（いた）る間（あいだ）　大本山（だいほんざん）増上寺（ぞうじょうじ）黒本尊（くろほんぞん）（徳川家康（とくがわいえやす）公（こう）守本尊（まもりほんぞん））が 第二次世界大戦（だいにじせかいたいせん）の戦火（せんか）をのがれて当山（とうざん）経蔵（きょうぞう）に遷座（せんざ）せしことは特筆（とくひつ）すべき事跡（じせき）である。

甲斐（かい）百八（ひゃくはち）霊場（れいじょう）　第（だい）二十八（にじゅうはち）番（ばん）札所（ふだしょ） Wikipedia

郡内（ぐんない）三十三（さんじゅうさん）番（ばん）観音（かんのん）霊場（れいじょう）　第（だい）八（はち）番（ばん）札所（ふだしょ） 富士山（ふじさん）NET

年中行事（ねんちゅうぎょうじ）

文化財（ぶんかざい）

阿弥陀種子（あみだしゅじ）板碑（いたび）

板碑（いたび）は卒塔婆（そとうば）の一種（いっしゅ）であり、板状（いたじょう）の石（いし）で作（つく）られる。
石（いし）の頭部（とうぶ）を三角形（さんかくけい）にし、その下（した）に二条（にじょう）の切（き）り込（こ）みを作（つく）りさらにその下（した）に梵字（ぼんじ）（サンスクリット）、仏像（ぶつぞう）、銘文（めいぶん）などを刻（きざ）むのが普通（ふつう）で、鎌倉（かまくら）中期（ちゅうき）以降（いこう）供養塔（くようとう）として盛（さか）んに作（つく）られた。
所蔵（しょぞう）の板碑（いたび）は大小（だいしょう）二基（にき）あり、大（おお）きい方（ほう）は鎌倉（かまくら）時代（じだい）の弘長（こうちょう）元（がん）年（ねん）（1261）に作（つく）られたもので、県下（けんか）最古（さいこ）のものであり、碑高（ひこう）は91センチ、緑泥片岩（りょくでいへんがん）で作（つく）られており、 身部（しんぶ）の上方（じょうほう）に雄大（ゆうだい）な筆致（ひっち）を示（しめ）す薬研彫（やげんぼり）の弥陀種子（みだしゅじ）（阿弥陀仏（あみだぶつ）を表（あらわ）す梵字（ぼんじ））を蓮華（れんげ）上（うえ）に安置（あんち）したもので、弘長（こうちょう）の書体（しょたい）や干支（えと）の位置（いち）、割書（わりがき）などにもよく時代（じだい）の特色（とくしょく）を示（しめ）している。
もう一基（いっき）は碑高（ひこう）43センチで、石材（せきざい）は玢岩（ひんがん）であり南北朝（なんぼくちょう）時代（じだい）の延文（えんぶん）6年（ねん）（1361）の作（さく）で、大（おお）きい板碑（いたび）の100年（ねん）後（ご）に作（つく）られたものである。
二基（にき）とも、向原地区（むかいばらちく）の東方（とうほう）にあった西方寺（さいほうじ）旧地（きゅうち）の土中（どちゅう）にうもれていたが、大正（たいしょう）12年（ねん）の関東大震災（かんとうだいしんさい）の土砂崩（どしゃくず）れによって発見（はっけん）されたものである。